「パジャマ」ってどこの国の言葉なのか気になりませんか?
また昔の日本での言い方や、パジャマを別の言葉で言い換える時などについて調べてみました。
- 「パジャマ」とは、英語の「pyjamas」が由来
- 起源はインドのヒンドゥー教徒が着用する「パジャーマ」に由来
- 昔の日本語では「寝間着」と呼ばれていた
- パジャマの言い換えはナイトウェア・睡衣・寝巻き
- 睡衣は中国から伝わった言葉
- 海外でもパジャマを表す言葉は響きが似ている
また海外ではパジャマのことをなんと呼ぶのか10ヶ国語も調べてみました。
パジャマのちょっとした雑学をもう少し詳しくご紹介します。
パジャマは何語?日本はいつからパジャマと呼ぶようになったの?
「パジャマ」は英語の「pyjamas」が由来であり、元々はイギリス英語で使われていた言葉です。
これはインドのヒンドゥー教徒が着用する「パジャーマ」という衣服に由来します。
パジャーマは、腰から足首までの部分が布で覆われた、ルーズなパンツのような衣服であり、伝統的なインドの衣装の一部でした。
ズボンだけがパジャマに由来していたんですね
その後、アメリカ英語や他の言語にも取り入れられ、日本でも「パジャマ」として使われるようになりました。
日本で「パジャマ」という言葉が広く知られるようになったのは、昭和初期(1920年代後半から1930年代)のころです。
当時、西洋文化が日本にもたらされる中で、洋服や洋風の生活用品が普及していったことが一因とされています。
また、「パジャマ」という言葉は、日本語の「寝巻き」や「寝間着」という言葉と比べて、より洋風で新しい印象があったため、若い人たちの間で流行したともいわれています。
横文字など外来語がおしゃれでカッコよく感じるのはわかる気がします
パジャマの昔の言い方は?
日本でパジャマの昔の言い方は「寝間着(ねまき)」でした。
さらに古くは「眠る衣(ねむるぎぬ)」とも呼ばれていました。
寝るために着る衣服を指す一般的な言葉で、和服のような形式的なものから、簡単な布地で作られたものまで、多様な種類の衣服を指していました。
寝間着は、寝る前に身体を清潔にするための衣服としても、寝床での睡眠中に体温を保つためのものとしても用いられていました。
日中の服装から寝巻きに変えることで、就寝の時間であることを子供達に理解させる教育的な一面もあったようです。
確かに、生活のリズムとメリハリがついてわかりやすいですね
パジャマは別の言い方で言い換えると何?
「ナイトウェア」「睡衣」「寝巻き」「ネグリジェ」などという言葉も使われています。
■ナイトウェア
「ナイトウェア」とは、英語の “nightwear” に由来する言葉で、女性用の洋服で、パジャマやガウンのようなデザインから定着していったそうです。
■睡衣(すいい)
「睡衣(すいい)」とは、和服のような形式的なものから、簡単な布地で作られたものまで、多様な種類の衣服を指しています。
日本で古くから使われている言葉の一つです。
■寝巻き
「寝巻き」とは、「和服の場合は「寝衣(ねぎぬ)」とも言います。
寝巻きは、睡眠中の体温調整や、身体を清潔に保つために使用されます。
■ネグリジェ
「ネグリジェ」とは、フランス語の “négligé” に由来する言葉で、女性用の薄手の着物のようなもので、ルームウェアやランジェリーの一種として使用されます。
一般的にはエレガントな印象を与えるデザインを指すことが多いです。
着物タイプから上下セパレートやワンピースライプなどバリエーションが増えていったのですね
海外ではパジャマはなんと呼ぶの?10ヶ国語紹介
- 英語: pajamas (パジャマ)
- スペイン語: pijama (ピハマ)
- フランス語: pyjama (ピジャマ)
- ドイツ語: Pyjama (ピヤマ)
- イタリア語: pigiama (ピジャマ)
- ポルトガル語: pijama (ピジャマ)
- ロシア語: пижама (ピジャマ)
- 中国語: 睡衣 (シュイイ)
- 韓国語: 패잠 (ペジャム)
- アラビア語: بيجاما (ベジャマ)
パジャマに似た響きが多いですね。
日本でも睡衣 (すいい)という言い方は、中国語の睡衣 (シュイイ)が由来です。
室町時代には、中国から伝来した衣服が日本にもたらされ、その中には睡衣も含まれていました。
当時は、睡衣は主に高貴な身分の人々が着用するものでしたが、江戸時代に入ると一般庶民の間でも普及するようになりました。
現代においても、「睡衣」という言葉は一般的に使われ、寝る前に着る衣服を指す言葉として定着しています。
海外からの文化や産業、貿易が発展する中でパジャマという呼び方だけでなくデザインや機能性も変化していたのですね